- CONDITION
-
非常に良好。問題なし。
裏の左下にサイン、タイトル、制作年
各作品の上部にずらすと外れる仕様になっており。各裏面にすべてサインが施されている。
また作品の各ピースを取り外すことができ、独立した作品としても組み合わせた作品としても成立する。
- DESCRIPTION
-
静岡県出身の門田光雅(1980- )は、絵画の伝統的な問題である、メディウムの限界、地と図、あるいは色彩と筆致の相対的な関係に焦点を当て、絵画表現における新たな地平を探求してきた。畝る波のように伸びやかで鮮度のある色彩は自身の葛藤や感情の揺らぎを表現している。Cy Twomblyの甥にあたり著名なコレクターであるCody Franchetti氏から「門田の作品は多色だが、一つの色彩の概念としてまとめられている」と評価を受け、2019年末に、MOMAのサポートのもとNYリンカーンセンター内で大規模な個展を開催。
また、セゾン現代美術館に作品が所蔵されるなど、その活躍に注目が集まる作家の一人です。
キャンバスを台上に置き、ヘラ等で絵の具の層を掘り起こすように制作される作品は、地と図は明確に分かれず、それぞれの色彩を保ちながら響き合っている。2021年に描かれた本作品は、作品の各ピースを取り外すことができ、独立した作品としても組み合わせた作品としても成立する「多面体」と名付けた作品シリーズうちの一点。後の『blank space(2022年)』や、 『space-time (2023年)』につながる重要な作品である。色彩の一部は全体であり、全体は一部として有機的に絡み合う。門田が考える「部分と全体」の関係が、相反と超越のせめぎ合いのなかで、見る側の先入観を揺さぶる。
- PROVENANCE
-
M画廊 (栃木)
個人蔵
- EXHIBITED
-
「Remote - Studio show」2021年2月、作家アトリエ (埼玉)