- CONDITION
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良好。
裏にサイン、制作年。
表面に若干の繊維の付着あり。
- DESCRIPTION
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造形作家であり批評家でもある岡崎乾二郎(1955年生まれ )は、現在東京都現代美術館で大規模個展を開催中など、日本を代表する現代美術家の一人である。1981年に村松画廊で開催した初個展「たてもののきもち」で、ポリエチレン素材を用いて着色を施した初期の代表作《あかさかみつけ》シリーズで注目を浴びた。彫刻や絵画に限定せず、メディアアート、建築、環境計画、ロボット開発や教育まで横断的に芸術活動を展開してきた。パリ・ビエンナーレといった国際展にも参加し、国内外で個展を開催するなど、その功績に対する国際的な評価が高まっている。
岡崎は、2005年頃より0号サイズの絵画に物語を示唆するかのような題名をつけた〈ゼロサムネール〉シリーズを制作している。本シリーズは、岡崎の最多規模の絵画シリーズであり、パレットナイフで塗られたかのような色とりどりの絵の具たちが、画面上で屈託に蠢く作風が特徴的である。本作品群は、その一環として制作されたものであり、陽気さしみ溢れる《打撃を受けた空気 (正しい音程)/》と、対照的な紺色と黄土系の色で彩られた《ダフウト / 青じろい天体の眼と長い髪/ 》の2作品が出品されている。《打撃を受けた空気 (正しい音程)/》は、2005年にゆーじん画廊で開催された作家個展中にて発表された。
- PROVENANCE
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ガレリアフィナルテ (名古屋)