- CONDITION
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非常に良好。問題なし。
木製パネル裏面の左側にサイン、制作年、ギャラリーラベルが貼付。
- DESCRIPTION
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山形県出身の武田鉄平 (1978-) は、幼い頃から芸術家を志し、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科に進学する。デザイナーとしての経験を経た後、画家へと転身。地元山形へ帰郷し、10年間に渡り黙々と絵画を追求してきた。
「なぜ、絵画という限りある平面から、何かを感じることができるのか。」
武田の芸術的実践は、絵画の純粋体験に収斂しており、その根源的な問いを描くことで自問し続けてきた。その制作手法は、スケッチをデジタル上で編集した後に、拡張したかたちで再び絵具を用いて描き出すという一貫した制作プロセスに基づいている。
本作品《絵画のための絵画 039》は、2021年に制作された91×73cmの肖像画である。厚塗りの筆のストロークによって描きだされた虚構の肖像画は、観る者に感情や不確かな感覚を呼び起こし、「絵画を見る」という身体的体験そのものを顧みるよう促す。本作は、コロナ禍の2020年から21年にかけて制作された「絵画のための絵画」シリーズの一作であり、2022年にアートフェア香港にて初公開され大きな注目を集めた。その後、東京へと帰還し、MAHO KUBOTA GALLERYでの個展で再び披露された。
- PROVENANCE
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Maho Kubota Gallery (東京)
- EXHIBITED
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「近作展」2022年8月27日 - 10月1日、Maho Kubota Gallery (東京)