福山 知佐子

異生の顫動

2026年9月2日(水)-9月13日(日)

この度、NEWでは画家、福山知佐子の個展「異生の顫動」を、2026年9月2日(水)から13日(日)まで開催いたします。

福山知佐子はこれまで、萎れ、枯れ、朽ちへと移ろう植物の時間の運動を追うなど、見過ごされ、遺棄された小さな生命の徴候に応答しながら制作を続けてきました。武蔵野美術大学卒業。絵画の領域からだけにとどまらず、大野一雄、中川幸夫、若林奮より薫陶を受けています。

1998年の初個展では、詩人・吉増剛造が画家紹介文を執筆し、作品に触発された大野一雄が絵の前で舞踏を行いました。以後、個展を中心に作品を発表し、近年は足利市立美術館の企画展にも出品、作品が同館に所蔵されています。

本展のタイトルにある「顫動(せんどう)」とは、かすかにふるえ動くこと。福山が向き合うのは、人間の価値や意味の体系には決して回収されることのない、人ならざる生――異生の、微細な顫動の実在です。

踏みしだかれ、名を呼ばれることのないまま消えていく小さな生命の徴候に、絵画はどこまで応答しうるのか。幾層にも重ねられた絵具と紙の堆積は、その問いに費やされた時間そのものとして画面にあらわれます。

ぜひ会場に足をお運びいただき、福山知佐子の描き出す異生の顫動をご体感ください。
書籍:
本展にあわせて、写真家・沢渡朔、詩人・谷川俊太郎とのコラボレーションである『息の荒野、世界が顫動している 画家の触発する/される身体』(平凡社)も販売します。4,950円(税込)

さらに、『花裂ける、廃絵逆めぐり 福山知佐子画集』(水声社)3,850円(税込)、『反絵、触れる、けだもののフラボン』(水声社)2,420円(税込)も販売いたします。
ARTIST PROFILE

福山 知佐子|Chisako Fukuyama

東京都新宿区西新宿生まれ。武蔵野美術大学卒業。絵画の領域からだけにとどまらず大野一雄、中川幸夫、若林奮より薫陶を受ける。1998年、東京・銀座の画廊宮坂にて初個展。画家紹介文を詩人・吉増剛造が執筆し、作品に触発された大野一雄が絵の前で舞踏を行う。以後、個展を中心に作品を発表している。

著書に、エッセイ『反絵、触れる、けだもののフラボン』(2012年 水声社)、ジョルジョ・アガンベンによる巻頭文を収録した画集『花裂ける、廃絵逆めぐり』(2021年 水声社)。2026年、写真家・沢渡朔、詩人・谷川俊太郎とのコラボレーション『息の荒野、世界が顫動している 画家の触発する/される身体』(平凡社)を発刊。

主な展覧会:

・「異貌の花々」(2023年 足利市立美術館 企画展「色彩散歩-Promenade in Color-」特別展示/出品作5点を同館収蔵)
・「いのちの寓話」(2025年 足利市立美術館 企画展/出品作3点を同館収蔵)
・「OSAKA INTERNATIONAL ART」(2025年 大阪)
・ファエンツァ・コンテンポラリーアート・フェスティヴァル(2011年 イタリア)
異生の顫動
The Quiver of Nonhuman Life

会期:2026年9月2日(水)~9月13日(日)
時間:12:00 - 19:00 ※月曜休廊
会場:NEW
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-9-15 B1F

レセプション:
2026年9月4日(金)
時間:18:00 - 20:00
会場:NEW