非常に良好。問題ない。
裏面の左下にギャラリーシール付き。

スケートボードデッキの廃材を使った作品で知られるHAROSHI（1978 - )。スケーターでもある作家は、捨てずに保管していた壊れたスケートボードの板を使って2003年より同素材による作品制作を開始。デッキの傷や折れ方が体現する予期せね偶然と常に隣り合わせのスケーターの日常を内在させながら、役目を終えたスケートボードデッキを再利用することで新たな命を吹き込む。ストリートカルチャーのルールにとらわれないHAROSHIのメンタリティは、日本のみならず、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンをはじめ、世界各国で高い評価を集める

2018年に制作された本作品は、使い古されたスケートボードを何十層にも積層させ接合した巨大な平面作品である。Rampと題された本作品はスケートボードの傾斜と色とりどりの地層の様相を呈している。様々な立体作品で知られるハロシだが、本作品は彼特有の制作過程を明示すると共に、平面に落とし込む事でスケートボードデッキ本来の造形的美しさを暗示した抽象作品となっている。

「Haroshi 2003-2021」NANZUKA、2021年、 p. 511-513

アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ、2018年12月7 - 10日、Nanzuka Galleryブース (マイアミ)