- CONDITION
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非常に良好。問題なし。
- DESCRIPTION
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Nerholはアイディアを“練る”田中義久とアイディアを“掘る”飯田竜太によって2007年に結成されたアーティストデュオである。デザインと現代美術の両領域をクロスオーバーさせることを目的とし、人物、街路樹、動物、水、あるいはネット空間にアップされた画像データや記録映像などを素材に平面、立体作品を手がける。2016年に制作されたmultiple-roadside treeの作品では5mm程度に薄くスライスした木の幹の断面120枚を一枚ずつ写真に撮り、それらをプリントとして重ねることで地形模型のような薄いレリーフ状の立体を作り出した。年輪の形はほとんど同じだが幹の先端から根元のほうへ移動するにつれ木の成長とともに少しずつ変化していく。120枚の写真には何十年という時間が込められており、その膨大な時間を一つの作品に落とし込もうとする意図が感じられる。Nerholはこれまでも時間を題材にして写真を積層する作品を制作してきたが、multiple-roadside treeでは過去の作品よりも扱う時間の長さの幅がより広がっているのが特徴である。
- PROVENANCE
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Yutaka Kikutake Gallery、東京
- EXHIBITED
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「multiple - roadside tree」2016年6月11日 - 7月30日、Yutaka Kikutake Gallery (東京)