木村 竜也

RYUYA KIMURA

2026年11月21日(土) -12月4日(金)

このたびNEWでは、木村竜也の個展を開催いたします。
木村竜也は、約25年にわたり繊維と向き合ってきた経験を背景に、素材が本来の用途や意味から離れ、新たな存在へと変容していく過程を探求しています。布を支持体とした平面作品から、空間に立ち上がる立体作品まで、その表現は多様な形態へと展開しています。

重ねる、覆う、消す、断つ、繋ぐ。木村の制作におけるこれらの行為は、単なる造形上の技法ではなく、長年にわたり繊維に触れてきた身体と素材との対話から生まれるものです。素材に働きかけ、その変化を受け取りながら制作を重ねるなかで、意図だけでは捉えきれない偶然性や揺らぎが生まれ、時間の蓄積とともに新たな輪郭が立ち現れます。

本展では、繊維を断ち、繋ぎ、再構成することで新たな関係性を生み出す「FRAGMENT(断片)」シリーズより、100号の大作とSMサイズの新作2点を発表いたします。あわせて、重ねる、覆う、消すという行為の反復によって、時間の痕跡を繊維のなかに留める「VESTIGE(痕跡)」シリーズの作品を展示いたします。

「FRAGMENT」では、かつての連続性を失った断片が、再び接続されることで新たな輪郭を獲得していきます。一方、「VESTIGE」では、幾重にも重ねられた層のなかで像が現れては失われ、消えたはずのものが痕跡として残り続けます。分断と接続、消失と残存。二つのシリーズに共通するのは、素材をあらかじめ定められた形へと導くのではなく、変化の過程そのものに新たな可能性を見出そうとする姿勢です。

繊維という普遍的な素材に刻まれた時間や身体の記憶、そして変容のなかから生まれる未知のかたち。本展が、私たちの日常を形づくる物質や存在に目を向け、その内に秘められた新たな可能性に触れる機会となれば幸いです。

ぜひ会場に足をお運びいただき、作品と向き合う時間をお楽しみください。
木村 竜也|Ryuya Kimura

ロンドンにてANN-SOFIE BACKのアシスタントとしてLondon Collectionに参加。その後、GIVENCHY、Karl Lagerfeld、Alexander McQueen、Vivienne Westwood、Hussein Chalayan等のショーピースを手掛けていたレザージュエリーブランドPaul Sevilleのもとでデザインおよびプロダクトアシスタントを務める。ロシアでのファッションコンテストへの参加など、国内外での活動を経て帰国し、自身のレーベル「RYU」を設立。国内外でコレクションを発表しながら、社外ブランドのディレクションやアーティストの衣装制作など、ファッションを起点とした包括的な活動を続ける。
現在は、約25年にわたり繊維と向き合ってきた経験を背景に、絵画・立体作品を制作している。繊維という物質が本来の用途や意味を離れ、新たな存在へと変容する過程を探求し、布を支持体とした平面から、空間に立ち上がる立体へと表現を展開している。素材に働きかけ、その変化を受け取りながら、身体と素材との対話を重ねる。意図的な操作と偶然の揺らぎが交わるなかで生まれる痕跡や、繊維に刻まれる時間の蓄積を捉え、変容の過程から立ち現れる新たな輪郭と、素材に内在する可能性を提示している。

経歴:
2002 渡露 ファッションコンペティション参加
2003 渡英 アシスタントとしてLondon Collectionに参加
2004 帰国後、自身のレーベル「RYU」を設立
2022 コンセプトストア「COBACHI TOKYO」を東京・蔵前にオープン
2024 RYUYA KIMURAとして美術作品の発表を開始

個展:
2024 「RYUYA KIMURA 展」COBACHI TOKYO/東京
2025 「RYUYA KIMURA 展」建仁寺塔頭 両足院/京都

RYUYA KIMURA

会期:2026年11月20日(金) – 12月4日(金)
時間:12:00–19:00 / 月曜休廊(11月23日・30日)
オープニングレセプション:11月20日(金) 18:00–21:00
会場:NEW
東京都渋谷区神宮前5-9-15 B1F