NEW 009

099
Mark RYDEN,1963 -
マーク・ライデン

Princess Praline's Procession

2016

グラファイト、紙

40.6 × 50.8 cm

サイン、制作年、スタンプ

額装

ESTIMATE : 
$17,400 - $24,300
CONDITION

良好。問題なし。
右下にサイン、制作年。左下にスタンプ。
額裏面右下にギャラリーラベルが貼付されている。
作品の裏面は、マットの上にマウントされているため確認していません。

DESCRIPTION

「ポップ・シュルレアリスム」の先駆者であるマーク・ライデン(19630-)は、バロック的技巧とキッチュなモチーフを融合させた独自の世界観で知られる。1987年にパサデナのArt Center College of DesignでイラストレーションのBFAを取得後、マイケル・ジャクソンのアルバムカバーなどで名を広め、以後その独自性が広く知られるようになる。バロック調の緻密な描写に、幼い“アニマ”や臓器、肉体のモチーフを組み合わせ、「かわいさ」と「不穏さ」が共存する幻想的な世界を築いてきた。2009年には東京・Tomio Koyama Galleryで「The Snow Yak Show」、2010年にはニューヨーク・Paul Kasmin Galleryで「The Gay ’90s: Olde Tyme Art Show」など、世界各地で展覧会を開催している。

本作品《Princess Praline’s Procession》(2016)は、バレエ作品『Whipped Cream』のヴィジュアルシリーズの一作であり、不穏な行進の一場面を切り取ったような構成をもつ。マカロン色の行列、菓子の装いを纏ったキャラクターたち、そして中心に立つ神秘的な“プリンセス・プラリネ”の存在は、夢と現実、純粋と倒錯の境界を曖昧にする。儀式的に並ぶ少女たちの構図は、ブルトン的な無意識の詩学を体現し、ダリやエルンストの幻想絵画を想起させる。夢見るような甘さと、その奥に潜む不条理の気配が重なり、現代におけるシュールレアリスムの継承と変容を静かに物語っている。

EXHIBITED

「Mark Ryden: The Art of Whipped Cream」2017年5月20日 - 7月28日、Paul Kasmin Gallery (ニューヨーク)

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