NEW 008

027
Johannes ITTEN,1888 - 1967
ヨハネス・イッテン

コラージュ

1964-65

カラーサンプルと水彩のコラージュ

30.0 × 24.2 cm

裏にエステートスタンプ、Anneliese Ittenによる献辞

額装

ESTIMATE :
$6,300 - $9,500
CONDITION

非常に良好。問題なし。
裏にエステートスタンプと作家の妻 Anneliese IttenによるWilly Rotzler宛の献辞。
「Dedication: W. Rotzler mit Dank für die Rede in Rapperswil Am 21. Okt. 1967 Anneliese Itten. (1967年10月21日のラッパーズヴィルでのスピーチに感謝を込めて、アンネリーゼ・イッテンより、W・ロッツラーへ)」

DESCRIPTION

スイス出身のヨハネス・イッテン (1888-1967) は、表現主義者、教育者、そして色彩論の先駆者であった。イッテンは、ジュネーヴで抽象画家ウジェーヌ・ジリアール (1861-1921) に師事し芸術を学んだ。その後、ドイツの名門美術学校バウハウスにて教鞭をとる。バウハウス在職中には、色彩論と独自の先鋭的な芸術教育を開拓した。色彩の感情的、心理学的そして科学的側面を研究し、過去には「色彩のマスターになるには、他色との無限の組み合わせの中で個々の色彩を目にとって感じ、体験しなければならない」と陳述した。1923年にバウハウスを離れた後も、イッテンは色彩に関する概念を探求し続け、1961年には、有名な著書『色彩の芸術』を出版。イッテンの色彩論への貢献は計り知れず、四季ごとの色彩分析のインスピレーション源として、その名が挙げられる。

『色彩の芸術』で成功を収めた後に完成した本作品《コラージュ》は、色調と色相の組み合わせにおける幾何学形態の探究によって描き出される調和の取れた全体構図によって定義されるイッテンの後期の作品を彷彿とさせる。これらの作品は無限の色調がある中限られたカラーパレットを駆使することで色を極めるという前述のイッテンの方法論が包含されている。裏面にエステートスタンプと作家の妻、アンネリーゼ・イッテンによる献辞が添えられた本作品は、今日の私たちの色彩の捉え方においてイッテンの世界的な影響力を象徴するユニークな作品である。

PROVENANCE

Anneliese Itten氏よりWilly Rotzler氏へ寄贈 (ハウゼン・アム・アルビス、スイス)
現在の所有者が2018年12月Koller Auctions (スイス) より取得

LITERATURE

「Johannes Itten, Werke und Schriften」Orell Füssle Verlag、1972年、no. 1139

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