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非常に良好。問題なし。
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瀧口修造 (1903‐1979) は、富山市に生まれ、1925年再入学した慶應義塾大学の教授・西脇順三郎を通して西洋の同時代文学や芸術を知る。1927年頃から、後に『瀧口修造の詩的実験 1927‐1937』(思潮社 1962) として刊行される、アルチュール・ランボーに啓示を受けた詩的実験を開始。
瀧口は詩人として、また美術評論家として、シュールレアリズム (超現実主義) の境界を超えて日本の文学・芸術界に大きな影響を与えた。1959年に「ジャーナリスティックな評論を書くことに障害を覚え始め」(瀧口)、以降、文筆活動を控えて「ドローイング」や「デカルコマニー」等の「造形的実験」に専念する。これらの造形作品群は、いずれもシュールレアリズムの「オートマティズム (自動記述法)」や「偶然」を創作原理とするもので、特に、紙にインクを転写して制作する「デカルコマニー」は、瀧口のもっとも代表的な造形作品として知られ、理性の介在を離れた夢のような幻想的イメージを現出させる。
- PROVENANCE
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Shumoku Gallery (名古屋)
- EXHIBITED
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「瀧口修造展」2016年7月9日 - 31日、Shumoku Gallery (名古屋)