- CONDITION
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全体的に経年によるヤケあり。右側の縁沿いや中央付近の紙の破れと所々に薄い茶色のシミあり。
作品はマットに直接貼られている。
- DESCRIPTION
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トリスタン・ツァラ(1896 - 1963)は、フランスの前衛詩人、パフォーマー、作家、映画監督であり、モダニズムの主要な芸術運動であるダダイズムを共同設立したことで最も有名である。1916年にフランシス・ピカビアとともにチューリッヒでダダを設立した後、二人はこの新しい思想をパリに持ち込み、マルセル・デュシャンやアンドレ・ブルトンといった重要な芸術家たちと活動をともにした。
ツァラのダダイズムの定義はよりラジカルなもので、それが因となり他のメンバーと対立していくこととなる。1930年代になると、彼の芸術はシュルレアリスムへと進展していった。彼の情熱は公然のものであり、そのパフォーマンスはしばしば衝撃的で、彼はマニフェストという形式をとり反戦や反ブルジョアのメッセージを呼びかけた。またツァラは展覧会も企画するなどしており、この1921年のサロン・ダダのポスターは彼のダダイズムを国際的なシーンに広めるための努力の好例である。本ポスターのビジュアルは20世紀初頭の前衛芸術の典型的な遺物であり、時代にふさわしいものである。
- EXHIBITED
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「Exposition Internationale」1921年6月6日 - 6月30日、Galerie Montaigne、パリ
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