NEW 011

092
Giacomo BALLA,1871 - 1958
ジャコモ・バッラ

チックタックの言葉による小品

1921

テンペラ、紙

16.5 × 18.5 cm

サイン

額装

ESTIMATE : 
$9,400 - $12,500
CONDITION

良好。
左下にサイン。
下部に折れ跡あり。
左の縁に穴あり。
角にあたりあり。
裏の上下左にテープ、右にテープ跡あり。
左に折れ跡あり。(オリジナルのコンディション)

DESCRIPTION

ジャコモ・バッラ(1871 - 1958)は、イタリア未来派を代表するアーティストである。その初期の作品は、新印象派に影響を受け〈点描〉を用いた作品を多く発表していた。1910年、「未来主義絵画技術宣言」に署名し、未来派へ参加。1915年には、フォルトゥナート・デペロと共に「宇宙の未来派的再構成宣言」に署名。未来派的表現を、芸術の分野のみならず日常まで拡張しようと試みた。1937年以降、未来派から距離を置くまで、未来派を牽引してきた。機械や暴力への賛美といった未来派特有の表現とは一転し、点描や新印象派から引き継ぎ発展させた独自の未来主義的な色彩表現で、音、光といった目に見えない要素を、視覚的に探求していった。代表作には、《首輪でつながれた犬》(1912年)、《抽象的速度+音》(1913- 1914年)などが挙げられる。

本作品《チックタックの言葉による小品》は、1921年に制作された、小型ドローイング作品である。 1921年、未来派は、その理念を日常生活へと浸透すべく、ローマに未来派のダンスクラブ「Bal Tic Toc」を開いた。バッラは、店の内装と装飾を手掛け、本作はその派生として、同年に作られたものである。同派の創始者フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティが掲げた〈Parole in libertà (自由になった言葉たち)〉の概念に基づき、従来の言語をその既存の構造から解放するかのように色と形の相互浸透によって視覚的に表現したものである。チックタックと時間の流れを想起させるこの擬音語は、この時代の未来派の躍動感を象徴するようであり、バッラの感性によって、陽気でリズミカルなダイナミズムの中に再定義されている。本作は、バッラの死後、1973年の東京画廊のバッラの個展の際に来日したものであり、未来派における重要な立ち位置を示す貴重な一作である。

PROVENANCE

東京画廊 (東京)

LITERATURE

「ジャコモ・バッラ GIACOMO BALLA 1973.2.12-2.24」no <B-6>(東京画廊)1973

EXHIBITED

「ジャコモ・バッラ GIACOMO BALLA 1973.2.12-2.24」1973年2月12日-2月24日、 東京画廊

アセット 1