- CONDITION
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良好。
裏の中央にサイン。
- DESCRIPTION
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Chim↑Pom from Smappa!Groupは、現在、国内のアーティスト・コレクティブの代表格としてその地位を築いている彼らは、これまで媒体を問わない独自の制作プロセスを通して、コンセプチュアル且つ力強いメッセージを国内外の展覧会でコンスタントに発信し続けている。日本を代表する美術家・会田誠と師弟関係でもある、卯城竜太、林靖高、エリイ、岡田将孝、稲岡求、水野俊紀のメンバー6人による、国内外の社会的または政治的問題に積極的に切り込み制作された作品群。それらひとつひとつには芸術が持つポテンシャルを内包した「自由」への挑戦を受け取ることができる。
《平和の日》シリーズは、2011年と2013年に制作されたおよそ440枚にものぼる絵画シリーズで、1点1点が「平和の火」と呼ばれる、1945年8月に広島へ投下された原爆の残り火で焼き上げられている。福岡県の旧星野村(現在の八女市)出身の山本達雄氏が、原爆で亡くなった叔父の形見として、広島の焼け野原から火を持ち帰り、その後も絶やさず燃やし続けたものが起源である。1968年に火は村に引き継がれ、現在まで日本各地で分火・継承されている。これまで森美術館での個展にも展示された《ウィー・ドント・ノウ・ゴッド》(2018) をはじめ、この火を用いた作品を多数発表。本作品は、その中のひとつとして「平和の火」を歴史の産物の枠を越えた、新たな価値観をみるものに提案した作品と言えるだろう。
- PROVENANCE
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無人島プロダクション(東京)
- LITERATURE
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「SUPER RAT」PARCO Publishing、2012年、p. 61
- EXHIBITED
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「Chim↑Pom: Happy Spring」2022年2月18日-5月29日、森美術館 (東京)




