NEW 008

059
KURODA Taizo,1946 - 2021
黒田 泰蔵

白磁鉢

2012

白磁

13.5 × 30.0 × 29.0 cm

共箱

ESTIMATE :
$3,200 - $5,100
CONDITION

非常に良好。問題なし。
共箱の蓋裏にサイン、タイトル、印。

CERTIFICATE

黒田泰蔵作品登録証 Registration No. TK247

DESCRIPTION

1946年、疎開先の滋賀県に生まれた黒田泰蔵は、代表的な白磁作品で広く精通する日本人陶芸家であった。20歳で渡仏し、現地で益子焼陶芸家であった島岡達三氏の紹介で、Gaétan Beaudinの元で陶芸を学ぶべくカナダへと移住。その後日本に一時帰国し、島岡のもとでも学んだ。カナダの製陶会社などで経験を積んだ後に80年に本帰国し、以降静岡県を拠点にアトリエを構えて制作を行っていった。益子焼をベースとした作品を制作していた黒田であったが、91年に静岡県伊東市へと新たにアトリエを移すと、「轆轤成形、うつわ、単色」という3条件を自身に定め、92年には現在までに精通する白磁スタイルを確立。

軽やかながらも緊張感のある輪郭線で特徴的な黒田の白磁作品は、世界的にその名が知られており、東京国立近代、ブルックリン美術館(ニューヨーク)、ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)など国内外の美術館によってコレクションされている。
NEW008で出品される黒田の作品2点は、92年以降に制作された黒田の代表的スタイルのものである。特に、中に空洞を携えた円錐形は、轆轤成形の作品としてはあまり類例が見られず、貴重なものとなっている。個性をこそぎ落とすことで、それ自体に共通の個性を見出せるのではないかと考え、陶芸を通してその真理を探究していった黒田。柔らかな静謐のベールを帯びながら見る者へと優しく語りかける本作品群は、黒田の哲学とも言える実践の形跡を示すものである。

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