NEW 008

048
Marcel DUCHAMP,1887 - 1968
マルセル・デュシャン

Rotorelief (optical discs)

1965

オフセットリトグラフ、ディスク6枚、マグネット式フレーム、電動マシン、木箱

45.5 × 45.5 × 17.3 cm

ED.150

リトグラフ1点にサイン、木箱の底面の金属プレートに刻サイン、制作年、エディションナンバー、「ROTORELIEF, 1935/1953 EDITION GALERIE SCHWARZ, MILAN」の刻

ESTIMATE :
$9,500 - $15,900
CONDITION

リトグラフ1点にサイン、木箱の底面の金属プレートに刻サイン、制作年、エディションナンバー、「ROTORELIEF, 1935/1953 EDITION GALERIE SCHWARZ, MILAN」の刻。
木箱の角に小さな傷が複数あり。
中のベロア生地全体的にカビと汚れの付着あり。
付属の金属部分3点の全体にさびがあり。
付属の円型の薄い紙にシミとシワあり(3点の中の2点)。

DESCRIPTION

版元: Galleria Schwartz (ミラノ)

フランス人美術家マルセル・デュシャンは、ニューヨーク・ダダの中心人物であり、代表作《噴水(泉)》(1917年)といったコンセプチャル・アートを通して20世紀美術に決定的な影響を与えた。視覚錯覚を応用したオプト・アートにも精通していたデュシャンは、1926年にローズ・セラヴィの名義で美術家マン・レイとの協働のもと実験映画『アネミック・シネマ』を発表した。自作の円形の造形物が回転する様子が映し出される本映像は、デュシャンの視覚と機械芸術に対する強い関心を示すものであり、彼が後に複数回にわたって発表したエディション作品の初期バージョンになる。

デュシャンが〈遊ぶおもちゃ〉とも呼んだ本エディション《ロトレリーフ》は、回転レリーフが印刷された6枚の両面ディスクとターンテーブルがセットとなり1965年にGALERIE SCHWARZにて展示、発売された。デュシャンは、50年から60年代にかけてイタリア人キュレーターのアルトゥーロ・シュワルツと親交を深めていった。54年から75年にかけて、シュワルツは自身の画廊GALERIE SCHWARZにて5回に渡りデュシャンの個展を開催し、64年から65年にかけて、デュシャンの既製品のエディション版を制作した。本エディションは、その一環としてエディション数150にて発表された。デュシャンは、35年と53年に同エディションを別版で発表しているが、いずれの版もその大部分数が紛失している。本エディション作品は、失われた作品の復元と作品をより多くの人へと普及させたいという双方の共通する動機のもとにデュシャンの晩年期に生まれたものである。

LITERATURE

「The Complete Works of Marcel Duchamp」Thames & Hudson Ltd、1997年、vol. II、p. 728-729、no. 441

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