- CONDITION
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非常に良好。問題ない。
裏面の右上にサイン、制作年。
- DESCRIPTION
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1982年東京都出身の画家、谷口真人は、鏡とアクリル板、絵の具、木材から構成される箱式絵画で広く知られている。絵の具という媒体とそれによって媒介される情報にイメージを見出すのはなぜなのか、という人間の知覚の根源への疑問から、本シリーズを開始。2007年から始まった同シリーズは、現在進行形で展開し続けている。基本的構造として、アクリル板と鏡を用いることで、透明アクリル板の表面に置かれた絵の具と、その背後の鏡に絵の具の裏側が映ることで生じる双方のイメージを提示する。谷口はこの構造を通して、物質(絵の具)とイメージを分離させながら同時に見せることで、それを開示しようと試みる。
本作は、2015年に制作された谷口の箱式絵画の典型的な作品であり、素朴なアンニュイな表情をした少女が描かれている。これらの存在が私たちへと連想させる、親しみやすさやか弱さ、そして儚さ、といった印象は、感情移入を促す存在として、谷口の作品において重要な役割を果たす存在なのである。
- EXHIBITED
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アートバーゼル香港、2016年3月24日 - 26日、NANZUKA UNDERGROUNDブース (東京)