- CONDITION
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非常に良好。問題なし。
証明書にプリントサイン、エディションナンバー、スタンプ。
- CERTIFICATE
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作家による作品証明書
- DESCRIPTION
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版元: Edition Staeck (ハイデルベルク、ドイツ)
20世紀の重要な芸術家のひとりのヨーゼフ・ボイスは「ほんとうの資本とは人の持つ創造性である」と語り、社会を彫刻ととらえ広く社会全体の変革を企てた。社会彫刻の概念を印象づけた作品に、ドイツで5年に一度行われる「ドキュメンタ」(1972年)において運営された『直接民主主義組織のための100日間情報センター』がある。展示会の100日間を通じて、彼は訪問者と話し合い、討論し、創造的な活動を通じて社会を再形成するための彼のアイデアを提案した。ボイスは当時西ドイツやイタリアで起こった過激な社会革命グループと距離を置き、より平和的で進化的なルートを望んだ。
彼が対話をする机の上には、毎日新鮮な赤いバラを活けたメスシリンダーが置かれた。メスシリンダーの底から上向きに螺旋を描くように刻印された作品のタイトルは社会の進歩を想起させ、バラの花びらは革命を、葉と茎は変化と成長を象徴している。本作品《直接民主主義のためのバラ》はこのプロジェクトから作られ平和的な社会の発展を象徴する重要なマルチプル作品である。
- LITERATURE
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「ヨーゼフ・ボイス : マルチプル : 博愛のヴィークル」フジテレビギャラリー、1994年、p. 66、no. 12
「Joseph Beuys: Die Multiple」Edition Schellmann、1992年、p. 103、no. 71
「Joseph Beuys Multiples」西武美術館、1984年、p. 84,、no. 83