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非常に良好。問題なし。
裏の右上にサイン、タイトル、制作年。
裏の木枠にサイン 、制作年。
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富山県高岡市に生まれた堀浩哉 (1947-)は、1967年に多摩美術大学に入学 し、美術の制度性を問い直す 「美術家共闘会議 (美共闘)」 を結成。 制作そのものの根幹を追求した反芸術運動を展開し、学生運動に揺れる1970年 代初頭から、日本の現代美術界で存在感を放つ。パフォーマンス、ビデオ アート 絵画を中心に活動していたが、1980年代初頭から本格的に絵画 に取り組むようになる。 1977年のパリ・ビエンナーレ、 1984年のヴェネ ツィア・ビエンナーレをはじめ、数多くの国際展にも出品されるなどした。
本作品は、1994年に制作された大型作品で重厚な色彩と 「日本的」な筆致に満ちている。 波を写実的に描写するのではなく、造形的な概念として 使用いることで、力強さが生まれた筆致が動的に絵全体を流れる。反復されモチーフは、1980年代から堀が探求し続けてきた 「もの派」 と1980年 代後半の日本的表現主義との融合を彷彿とさせる。