NEW 004

073
Wolfgang TILLMANS,1968 -
ヴォルフガング・ティルマンス

paper drop Oranienplatz, f

2019, printed in 2021

C-プリント

I. 26.5 × 40.5 cm S. 30.0 × 40.5 cm

ED.10 (+ AP 1)

裏にサイン、タイトル、制作年、エディションナンバー

額装

ESTIMATE :
$13,300 - $20,700
CONDITION

非常に良好。問題なし。
裏面中央にサイン、タイトル、制作年「ph 12/2019, pr wt 12/2021」、エディションナンバー。
裏面左下に制作年、エディションナンバー。

DESCRIPTION

2000年に英ターナー賞を受賞、最も著名な存命の写真家の一人であるヴォルフガング・ティルマンス (1968 - )。何気ない空間で撮影した友人達の姿など、親密な瞬間を捉え続けたことで知られるティルマンスは、1990年代、初期のスタイルを定義づけたドキュメンタリーのような視点で自由への憧れに満ちた若者達を捉え続けた。そして、このスタイルの確立は、雑誌の広告写真の道へと繋がっていくこととなる。その後、ティルマンスは、ギャラリーという組織に内在する階層意識へ挑戦するために、写真展を企画するようになり、超大型写真や雑誌の切り抜きと一緒に未額装の写真などを発表するようになる。
2001年、ティルマンスは、写真とそれを構成する素材との関係性を探求する方法として、《ペーパードロップ》シリーズを開始する。これにより、イメージと写真の元となるものとの間にダイナミックな関係が生じる。本シリーズにおいて、ティルマンスは、紙を折り返すことで、滴を思わせる楕円形の形状をした一枚の紙を描写する。写真を専門的に探求するティルマンスのこれまでの作品からみても、本シリーズからは、写真がどのようにティルマンスという作家の文化的認識を定義づけるか、作家による内省的な検証がうかがえる。作品名にある「オラニエンプラッツ」とは、ベルリンにある道の名前を意味し、ティルマンスにとっても繋がりの深い場所でもある。ティルマンスは本シリーズについて、一枚の写真をとらえた写真を通して、経験の多様性を伝えることにあると言及する。ティルマンスのレンズが、私達に作家が見たものを伝えている。

PROVENANCE

Maureen Paley (ロンドン)

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