NEW002

042
TAKAMATSU Jiro,1936 - 1998
高松 次郎

こすり No.966

1973

アクリル、キャンヴァス

60.7 × 50.0 cm

裏木枠にサイン、タイトル、制作年

額装

ESTIMATE :
$26,900 - $42,300
CONDITION

概ね良好。
所々に点状の薄いシミ、縁付近に経年による色の変色が見られる。
裏木枠の中央にサイン、制作年、下部木枠にタイトル「No.966」。

DESCRIPTION

最初期の反芸術的ハプニングやイベントで知られる高松次郎 (1936 - 1998) は、1961年の『点』シリーズを皮切りに、造形芸術に対するコンセプチュアルでラディカルな問いかけを作品シリーズとして展開した。キャンヴァスに「物」や「人」の影だけを描いた『影』シリーズ (1964 - 98) は、その代表的シリーズの一つである。この『影』シリーズで、主題としての物の非在をテーマにした高松は、1969年からの『単体』シリーズで、一転して『影』シリーズで非在とした物や物体と向き合い、1973年からの『平面上の空間』シリーズでは、再度、二次元の絵画空間に立ち返り、点、線、面、色などの造形要素だけを用いて、キャンヴァスという二次元の平面上に、面、広がり、奥行き、イリュージョン等が複雑に絡み合う絵画空間を現出させた。
本作品は、この『平面上の空間』シリーズとほぼ並行して制作された『こすり(Rubbing)』シリーズ中の1点 。興味深いのは、『平面上の空間』シリーズの理知的、幾何学的な造形空間に対し、この『こすり』シリーズが、正に「こすり」という行為が示すように、作者の画面への身体的関与を鮮烈に表現していることである。しかも、本作品では、その「こすり」の痕跡が円の持つ幾何学性と対比され、しかもこの円が生み出す空間を攪拌しようとしていて、更に興味が尽きない作品だ。

PROVENANCE

長谷川現代美術館、静岡

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