NEW002

039
TAKIGUCHI Shuzo,1903 - 1979
瀧口 修造

デカルコマニー

1971

デカルコマニー、紙

41.0 × 37.5 cm

イニシャルサイン、裏にサイン、制作年、為書

額装

ESTIMATE :
$3,800 - $6,200
CONDITION

概ね良好。
シートの余白部分全体の所々ごくごく僅かな小さな汚れや黒点あり。
左下にイニシャルサイン、裏面中央にサイン、制作年、「献 岡田隆彦様 史乃様」の為書。

DESCRIPTION

瀧口修造 (1903‐1979) は、富山市に生まれ、1925年再入学した慶應義塾大学の教授・西脇順三郎を通して西洋の同時代文学や芸術を知る。1927年頃から、後に『瀧口修造の詩的実験 1927‐1937』(思潮社 1962) として刊行される、アルチュール・ランボーに啓示を受けた詩的実験を開始。また1930年にはアンドレ・ブルトンの『超現実主義と絵画』を翻訳。
詩人として、また美術評論家として、シュールレアリズム (超現実主義) の境界を超えて日本の文学・芸術界に大きな影響を与えた。第二次世界大戦後の瀧口は、1951年からの前衛画廊「タケミヤ画廊」への若手作家推薦や前衛作家集団「実験工房」への助言、1957年頃からのアンフォルメル紹介など、美術評論家としての活動がウエイトを占めたが、1959年「ジャーナリスティックな評論を書くことに障害を覚え始め」(瀧口)、以降、文筆活動を控えて「ドローイング」や「デカルコマニー」等の「造形的実験」に専念する。これらの造形作品群は、いずれもシュールレアリズムの「オートマティズム (自動記述法)」や「偶然」を創作原理とするもので、特に、紙にインクを転写して制作する「デカルコマニー」は、瀧口のもっとも代表的な造形作品として知られ、理性の介在を離れた夢のような幻想的イメージを現出させる。本作品裏面の記載から、瀧口と親交のあった美術評論家・岡田隆彦に贈られたことが分かる。

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